■ IOX ラウンド結果。そこで感じたこと。
> 結果 (BBS と重複しますが・・・)
なんとか 10 位に滑り込みました。
正直、上位陣のペナルティに救われての完全にラッキーなだけの 1
ポイントゲットです。
ちょっと上昇のヒントをつかんだような気もしますが、まぁ、もうどっちでもいいことです。
運転が上手くなったわけじゃないですし。
一昨年は全然ポイント取れなかったわけですから、それに比べりゃ随分良いです。
これだけヘボドラでも、ポイント取れることもある、ということで、ヘボを自認されている方の希望の灯火になればと思ってます(笑)
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自信について
昨シーズン、鈴鹿で7位に入って、ポイントが取れるまで、本当に自分の走りに自信がなかった。
だから、タイムが出ないのではないかと焦って突っ込みすぎたり、逆に失敗するのではないかと抑えすぎたりしてしまっていた。西尾さんをはじめ、周囲の方から「あれだけ練習したんだから、自分の走りに自信を持って走れば大丈夫」といわれながらもなかなか上手く行かなかった。
鈴鹿でポイントが取れてから、なんとなく“ころあい”が分かってきた。美祢では1本目パイロンタッチしても、全然気にならなかった。いつもなら、結果を出さなくちゃ、って焦ってしまうのに。
練習のときのように、普通に走れた。なんだか、力まず 3
位に入れた。ホントに凄いことだ。
シーズンオフも、その感覚を定着させて確固たる自信に変えるべく、練習に励んだ。
永島君からも「全日本に出てて、それだけ練習している人はほとんどいないんじゃないですか」って言われるくらい練習した。
まぁ、エグゼの佐川君の練習量はすごいらしいから、それに比べたらぬるいんだろうけど。
本業の仕事もしないといけないし
(僕らは有給休暇がないので翻訳の仕事をしていないときは無給なのだ)、練習場もいつでも使えるわけじゃないしね。もちろん、公道や駐車場を無断で使用して練習する、なんていう迷惑行為は言語道断だしね。
シーズンが初まる頃には、ようやく、運転スタイルもある程度固まってきて、「こうすれば車はこう動く」、「こうすれば速く走れる」という感覚をつかみつつあった。
シーズン開幕前の関越でのテストでも、“めちゃくちゃなターン”
ながらもタイム的には悪くない感じで走れ、ビデオで見ても、自分で「ここは速かった」、「ここはダメ」
と思ったところと実際の区間タイムが一致している感じで悪くなかった。
しかし、そのテスト後、ある人からのメールの返信で自分の走りに疑問が出てきた。内容的には「タイムが出ていないのを道具のせいにしてはいないか」という趣旨のメールだった。僕としては、その逆のことを言ったつもりだったのだが、その人はそう取ったわけだ。
そのときは、その人のことをずいぶん尊敬していたので、「その人が僕の発言をそういう風に取るからには、僕の運転はどこか間違っているに違いない」と思い、開幕直前に運転をいじり始めた。
それがそもそも間違いの始まり。
それから “目が覚めない” 状態が始まった。
その開幕戦後、その人からのネガティブな一言によって、その状態
(自分の運転に疑心暗鬼になっている状態)
は確定的なものとなり、どんどん精神状態がばらばらになっていった。(後から他の人に聞いたら、全然気にすることない一言だったのだけど・・・今となっては、もう遅い。)
練習と本番のタイム差がどんどん広がって行き、最後には練習のタイムさえどんどんぼろぼろになってきた。
“自信を失う”
というのは、いかに大きなことか、ということが本当によく分かった1年だった。
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回復
いろいろあって、1
つ決断をしてから、多少気が楽になったこともあって、IOX
ラウンドは多少マシな精神状態で入れた。
とはいえ、運転が上手くなったわけでもなく、自信が回復したわけでもないので、例によって本番1本目は、焦りすぎたり慎重すぎたりのばらばらな走りでボロボロ。
また今回も同じか、とがっくり来ていた昼休み、AZUR
の川村さんが話しかけてくださった。
川村さんは前日の土曜日、僕が訳あって(笑)2本ともタイム無効となった走行を見ていただいていて、「今日の走りはいいね」と言っていただき、良かったところと悪かったところを教えていただいた。後でビデオで解析するとまったくそのとおりで本当に驚いた。
日曜日1本目が終わってがっくり来ている僕に、川村さんは、「ドライセッティングで昨日と同じ走りをしてみな。絶対いい感じで走れるはず。エアも何もかもドライと同じにしてガンガン攻める!」というアドバイスをくれた。
正直、僕は1本目の失敗から、2本目は無難に行こうと、完全ウェット用のセットで行こうと思っていた。雨もまた強くなってきたし・・・
いろいろ考えて、川村さんの言葉を信じて完全ドライセッティングで行くことにした。
コーナー1つ、大失敗をしてオーバーランしちゃったけど、かなり攻めの走りができた。
少し吹っ切れた。
気持ちも随分ネガティブだったのが、すこしポジティブ方向に戻った。
川村さんを信頼していこう、と思ったのは、いつも見ていただいている、という信頼感もあるけど、土曜日にいただいたアドバイスが大きい。
内容もさることながら、「このドライバーをプラスに持って行ってやろう」という気持ちが感じられる。
だから、そのアドバイスを聞いたドライバーもポジティブな気持ちで攻められる。
人を教える、人を導く、っていうのは、そういうことなんだろうと思う。
同じ一言でもえらい違いがある、と感じた IOX ラウンドだった。
(次回へ続く!) |