今回は、連載第1回目ということで、CIVIC-R に限らない一般的なところから、達やんに解説してもらいましょう。

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■ 「道具7分、人間3分」

僕の個人的な考え方として、モータースポーツは「道具7分、人間3分」というのがあります。

道具はやっぱり大事です。

「初心者用は安価」というのはうそだと思いますね。
上級者用といのは、「非常に用途の限定されたもの」という意味であって、初心者用は「キャパが広い もの」という意味のはずなんです。
そういう意味で、初心者用はコストもそれだけかかるはずです。

「高価なサス=セッティング範囲が広い」ということであって、この後、このままストリートで行くのか、サーキットを走るのか、決めてない初心者こそ、キャパの広いものを選んでほしいですね。

 

■ チューニングとは「バランスを取ること」

いろんなお店に行くのも良いのですが、チューナーの持つコンセプトをばらばらに取ってくるのだけはやめたほうが良いですね。

チューニングは、要するにバランスを取ること。 あちこちでばらばらに聞いてきたことを寄せ集めても、意味がないんです。

たとえば、非常に初期制動の高いブレーキを入れて、柔らかい足にすると、乗れない車になりますよね。

 

■ では、何からはじめるの?

言い古されていますが、まずノーマルの足を使い切ることが重要です。ノーマルは大味なので、バンプしたときの挙動も緩やか。わかりやすいはずです。

あと、雑誌やみんなの言っていることを鵜呑みにしては駄目です。

とにかく、まず机上の理論ありき。 まずチューニングの理由を良く考えて行うことが重要です。動きすぎるのか、動かないのか、 ロール量を減らしたいのか、ブレーキがすぐロックするのを直したいのか。まず「どうしたい」というテーマを見つけるのが重要です。

硬い足のほうがごまかしが利くので、それで満足してしまうのが一番怖い。 与えられたものの不満点が明確になるまでじっくり乗ることが大事だと思います。

 

■ パーツを交換するなら、まずブレーキパッド

どうしてかというと、最初に踏むパッドで自分の癖が付いてしまうからなんですね。

「同一ブランドのパッドを前後とも」が基本です。
ここで 注意が必要なのは、「スポーツパッド=良く利くパッド」は間違いということです。ミューが高いのがスポーツパッドではないんです。 耐フェード性やコントロール性が高いのがスポーツパッドなんですね。

フェードさえしなければ、結局、制動力を決めるのは、ブレーキではなくタイヤなんですから。

 

■ 変化を求めるならサスペンション

お勧めはやっぱり「シャコチョウキット」ですね。

スプリングとダンパーは役割が違うので、どちらかだけというのは、 よくないです。 アッパーマウントまで含めたキットは交換も手軽。 車高調ならスプリングも汎用だし、借りることさえできます。
是非、活用してほしいですね。

 

達やん プロフィール:

一見、ただの某大手タイヤメーカー系ショップの店長にしか見えないが、実は数年前までは理論派若手レーサーとして鳴らしたセッティングの達人。
現在も複数台のレース車両の脚のセッティングを担当している。
「EDUCE」ブランド は、レースで培った達やんと APEX とのコネクションから誕生した。

 

「達やん」こと EDUCE 荒木氏のお店の紹介

タイヤ館枚方
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こちらにおいで頂ければ、荒木氏に会えます。荒木氏も「お待ちしてます」との事です。