■ これで終わりだ。(2006年最終戦)

今年も、いよいよ最後の全日本。

今年はいろんなことがあったし、参戦だけではなく、いろんなことがこれで最後になる予感があったので、自分の気持ちもこれまでの参戦とは随分違ったものになった。

昨年、ボロボロだった三井のインフィールドにリベンジするため、今年はアシも変更し、木曜日から入って十分走りこむ予定だった・・・が。
木曜日、朝 2 トライ走ったところで、ドライブシャフト が破断。インボードのスプライン部分で、ねじ切れた形になり、ギアボックス内にシャフト先端が残留してしまった。
現地でギアボックスに繋がっているシャフト類を外し、逆側からたたいて、 先端部分を取り出そうとしたが、噛みこんでいてなかなか外れない。
永島君や富永君が、自分の練習そっちのけで、手伝ってくれたのだが、なかなか取れない。そこで、和田(章)君が長いスピンなーハンドルを貸してくれたので、叩いたのだけど取れない。
「一度順方向から叩いてみて、それから逆方向で叩いてみたらどうだろう」と、永島君からの提案があり、試してみることに、すると何度か叩くうちに少し残留部分が動いた!
よし、とばかりに、逆方向から叩くと、すぽん、と先端部分が外に飛び出した。

周りにいたみんなは大歓声!思わずハイタッチしちゃったよ。
(なんか、この風景、どこかで見たような・・・)
永島君、富永君、佐々木さん、本当にありがとうございます。

しかし、ここで次の問題が。
実は遠征直前にシャフトにガタが見つかり、交換したためスペアがない!木曜日に現地に届くようにシャフトを注文しておいたのだけど、運送会社に訊いてもらったら到着は3時。
それまでに後はシャフトを組み込むだけ、という状態にしておき、シャフト到着したら即組み上げた。
しかし、走り始めたと思ったら、オルタ ネーターのベルトが断裂!
それを何とか現地で応急修理して、戻ったのは 21 時・・・
結局、予定していたことは何もできず終わってしまった。

■ 公開練習

公開練習は、天候の悪化が予想されていたけど、まったく問題なく晴れた気持ちの良い1日だった。
1本目、随分失敗したけれど、佐々木さんと富永君の“攻略法アドバイス”でタイム的には悪くない。
順位的には10位だけど、トップと1秒離れてない。
今年の僕としては、かなり良い方だ (情けなし・・・)

2本目走行前、川村さんから

「ハンドルを切る速度が遅いね。そこを直したら、ぐっと速くなるよ。FF はハンドル切ってナンボだからね」

というアドバイスいただいた。
初心者じゃないのに、こんな基本的なところを忘れていたんだね。
でも、何が凄いって、一瞬にしてそういうのを見抜いてしまう川村さんの眼力。もう脱帽です。

2本目、それを思い出して走った。ビデオで計測したら、インフィールドの部分だけで 0.7 秒も速い!
残念なことに外周の2コーナーでコースアウトしちゃったので、タイム的には落ちちゃったけど、それでも十分上位に食い込めるタイムだったのは、驚き。さすが川村さんだね。

■ 決勝だ

 (←ウマを掛けているのにこのタイヤの位置は何?(笑))
Photo: M. Ura

広島から竹澤君が、福岡から浦さんが、サポート&応援に来てくれた。ホントにありがたいです。

1本目は、公開練習の2本目のコースアウトが気になり、どうも萎縮した走りでダメダメ。
公開練習の勢いがどこかに行っちゃった感じ。
そこに川村さんがアドバイスしに来てくれた。

「とにかくブレーキのリリースタイミングを少し早めにすることだけ考えて走ってごらん。他は十分速いから。」

この言葉を頭に置いて、2本目スタート。
区間計測地点まではなかなか自分でも良い走り。中間タイムは、トップと遜色ない38秒中盤。十分表彰圏内だ。
しかし・・・
外周の3コーナーのブレーキングポイントを奥に取ったら、リアタイヤがコーナー外側のオイル&石灰に乗り上げスピン!
フルカウンター状態(ホントにフルカウンター。ハンドルが“コン”って言ったもんね)でアクセルを開けたままコーナーを通過。後でビデオを見たら、タイムはともかく、めちゃ格好良かったです。

「これが最後だ」

そう思って、あきらめずに最後まで全開で攻めた。
最終セクションの最終コーナーで攻めすぎて、オーバーラン。
これで、僕の 2006年のシーズンは終わった。

 ・・・

これで、全日本のシリーズ参戦は一旦やめます。
最初は、もう引退しようと考えていたのだけど、この終わり方はやっぱり悔しい。
来年、もう一度、基本練習からやり直して、コンスタントに全日本でトップ争いができる自信が戻ってきたら、もう一度挑戦したいと思っています。
今シーズンは、他人の言葉で調子が狂い、自信を失い、何もかもダメになってしまった 1 年だったけど、次、もし戻ってこれるとしたら、それはそのような人の言葉では揺るがない自信をつけたときだと思う。

今回、現地で、何人かの方が、「VTEC-FREAK.NET 読んでます。頑張ってくださいね」と声を掛けてくださった。
本当にありがとうございます。
是非 BBS にも書き込みに来てくださいね。
僕も頑張ります。

0 (ゼロ) から出直しや。

(次回へ続く!)

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