■ オイルとタイムの関係を試してみる。

今シーズンに入って、オイルの消費量が半端じゃなかった。
特に最後の方は、ひどかった。
そのおかげで、最終戦直前に減っているのに気がつかず走行して、メタルを傷めてしまったわけだけど・・・

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ブログにも書いたけど、最終戦に向けて、オイルをスポンサードしていただいているパワークラスターの山本社長と話をしていた ときに、山本社長が僕のエンジンのコンプレッション抜けを聞いて、

「じゃあ、コンプレッション対策に硬めのオイルを送るよ。これである程度はよくなると思う。何種類か送るから、テストして、一番良いのを使ってみて。」

とおっしゃっていただいた。柔らかい方から、

0w-07 Racing Spec
0w-40 Racing Spec
5w-50
10w-50 Racing Spec
15w-50 Racing Spec
10w-60 Racing Spec

って感じです。

Racing Spec ではない 5w-50 もポリマーフリーのフルエステルなので、とても高性能。

とても高価なベースオイルを使用した、非常に高性能なオイルを、これだけふんだんに無償提供していただけるのは、本当にありがたいです。僕のようなドライバーでも、こんなにしていただけるのは、やはり、最初から (自分で購入していたころから) パワークラスターの性能にほれ込んで、ずっと使い続けてきた信頼感を感じていただけるからだと思います。

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さて、実際にテストしてみました。

いつもの 20km/h → 100km/h の加速テストです。
Exe スポーツさんのホームページにもあるように、“インチキしていない” DC2 は、エンジン オーバーホールしてようがしてまいが、5.8 秒 〜 6.0 秒間に入っているようです。

■ テスト内容: 20km/h → 100km/h 加速テスト
■ 算出方法:  新油に交換し、暖気後、それぞれ 5 本走行、最速と最遅タイムを除く 3 本を平均

テスト順 オイル 平均タイム 備考
1 5W50 6"08  
2 10W60RS 6"12 各ギアの高回転は厳しい。
3 0W40RS 6"08  
4 0W7RS 6"17 1速は全域速い。2速に入ると厳しい。

オイルの消費量から、エンジンがかなり傷んでいることはわかっていたけど、やはり、結果もそれに従うようなものになった。

0W7RS だとエンジンはめちゃくちゃよく回る。だけど、このクリアランス が異常に広がったエンジンではさすがに厳しく、2 速に入ってからの加速が悪い(まぁ、3 本走っただけで 500cc 〜 1リットルもオイルが減るようだから)。
逆に 10W60RS だと、クリアランスをふさいでくれるので密閉率が高まって低速トルクが出る。明らかにコンプレッションが上がっているのが体感できる。だけど、2 速に入ってからは加速が良いけど、さすがに高回転へのまわりは柔らかいオイルに比べたら不利。
やっぱり、真ん中あたりの粘度のオイルがいいみたい。トータルで見るとやはり 0W40RS が今のエンジンには一番いい、という結論になった。

ただ、エンジンをオーバーホールして、クリアランスが正常範囲に入ったら、もう少し柔らかいオイルでもいいかもしれない。

今回の結果で、やはりオイルの粘度でタイムも変わることがわかった。

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パワークラスターさんでは、開発者自らオイルの開発の経緯などをブログにつづっています。
決して大きくないメーカーですが、とても良心的です。
山本社長ご自身も、全日本カートで活躍されていたこともあり、ドライバー目線でいろいろと考えていただけます。
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パワークラスターの開発者が自ら語るブログ
  

 

(次回に続く!)

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