■ “Nishio Garage Cup VFN Super-G 2006” 開幕直前プレビュー

舞洲、名阪C、名阪E と各地を転戦する本格的な“シリーズ戦”となった2006 年の “Nishio Garage Cup VFN Super-G” が、いよいよ開幕を迎えようとしている。そこで、今シーズンの戦いを占ってみよう。

LW クラス:

2005年満点チャンプの藤林選手が、なんと自己申告で 3 クラスアップ(!)の SSTC クラスに移行したため、一気に混戦の観を呈してきた LW クラス。
“万年2位返上”に燃える西村(拓)選手に加え、最近メキメキと腕を上げてきた大熊、校條の両選手に、“フェイントの女王”前原選手がからむ。“最非力”車両のトゥディで挑む砂田選手がどこまで上位に食い込めるか。テクニックがあるだけにはまれば怖い存在だ。二輪で鍛えたきれいなラインの辻内選手もダークホースの一人。車両的には少々不利だが、西川選手のヴィヴィオ、西村(博) 選手のラパンの健闘にも期待がかかる。

SLW クラス:

このクラスもまったく予想が付かない混戦状態だ。2005年シーズン最終戦で入賞した古畑、山口両選手に加え、ミドル P クラス上位の田才選手も加わる。小林選手もタイトコースには不利な車両ながら健闘している。ピッタリはまれば上位に食い込む可能性を持つ橋岡選手や、このクラスで最も不利なノーマル DC5 の関(泰)選手も十分トップを争えるポテンシャルがある。

STC クラス:

ステップアップしてきた 2005年シーズン SLW チャンプの上田選手を最終戦ウィナーの中村(寛)選手が迎え撃つ形のSTCクラスだが、このクラスにはこの2台のロードスターよりも 200cc も排気量が多い VTEC エンジンを搭載したインテグラに乗る山本(智)選手と皿屋選手がエントリーしている。この2選手はドライビングも素晴らしく、ロードスター陣とのトップ争いは見ものだ。
2004年の Axis カップを完全制覇した“借王”中井選手も EK9 で復帰。同じく EK の寺谷選手、不利な車両ながらコンスタントにタイムを出す横山選手も怖い存在だ。
EF7 に乗る武基選手と EF8 の中山(務) 選手の CR-X 同志の争い、柿野選手と西村(拓) 選手 (LW クラス) のクラスを超えた上司&部下対決など、目が離せないクラスだ。初出場の中村(輝)、當尊、金澤の 3 選手の健闘にも期待したい。怪我で開幕戦を欠場する江川選手のシリーズ中盤からの追い上げにも注目だ。

SSTC クラス:

このクラスは、なんと言っても2005年LW クラス チャンピオンカーのアルトワークスで3クラスアップをしてきた藤林選手がどこまでハイパワー車両を食えるか、というのが見所だ。インプレッサ勢にとっては意地でも負けられないだろう。“西尾チューン”インプレッサ勢では、宇野、佐野の両選手 が良いタイムを出してきており、当然、雑賀、志村、高橋、古家の 4 選手も“西尾チューン”の意地でもちろん勝ちに来るだろう。生田選手は車両が間に合うかどうか微妙なところだ。
また、2005年 STC チャンプの奥、近畿ミドル表彰台常連の中村(進) の両選手の S2000 が 、非力な RWD マシンでどこまで上位に食い込めるかも見所。池田 (FD)、成尾 (SW)、鎌尾 (SW) の3選手の RWD 勢も堅実に上位に食い込む力がある。池田選手と西村(修)選手の FD 対決も見もの。
乗車定員変更の分だけで SSTC クラスに編入されてしまった日野選手のインテグラは、最もハンデのある車両だが、同じ N2 車両として近畿地区戦の前田選手相手での健闘に期待がかかる。
2005年近畿地区戦シリーズ6位の前田選手も、地区戦ドライバーとして“優勝”はノルマともいえる。まさに、意地と意地とがぶつかり合うクラスだ。

さて、こう見てくると、各クラスともまったく順位の予想が付かない激戦になると思われる。
2/11 の開幕戦が本当に楽しみだ。

【主催者より】
転戦形式の本格的シリーズとなり、PA 機器の補強など設備もより充実した今シーズン、エントラントにもギャラリーにも楽しいイベントになるよう、Nara.FM の DMZ-JUN &ヘタッピ hirobot のコンビで競技を盛り上げていくので、今シーズンもよろしくお願いします!