■ おすすめビデオ機材 その1

最近、全日本や地区戦のパドックで非常に一般的に見られるようになったビデオによる区間解析風景ですが、今回は、オススメ機材をご紹介します。
というのも、

このオススメ機材が旧モデルになって入手しにくくなる可能性がある

からです。

ジムカーナの区間解析で必要とされるスペックというのは、一般のユーザーが必要とするスペックとはかなり開きがあるので(笑)、どうしても主流の製品のスペックとは乖離してしまいます。
ですので、気をつけて製品をウォッチしていないと、欲しい製品がなくなってしまう、ということもあります。

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ビデオ解析の機材で一番重要なのは、パソコンや取り込みボードではなく、ビデオカメラ自体です。

最近はビデオはほとんどがデジタル形式ですが、せっかくデジタルデータになっているんですから、簡単にランダムアクセスできて、取り込みも“ファイルコピー”感覚でやりたいですよね。

そうなってくると、やはりハード ディスクタイプやメモリカードタイプが適しています。
(DVD タイプは、起動に時間がかかるものが多い上、録画時間が短いものが多いのが難点です)。

ただ、気をつけなくてはいけないのは、

  • ハード ディスク“内蔵”タイプだと、取り込んでいる間はビデオを使えない。

これは、練習会のときは致命的です。
たとえば、練習会だと次の走行までに、自分が走行したデータをすぐに解析したいときが多いですよね。でも、ライバルがいつ走行するか分からない、という場合(練習会ならよくあります)、ハード ディスク内蔵タイプだと、データ取り込んでいる間はビデオが使えません。

  • 保存形式が QuickTime などだと、変換に非常に時間がかかる場合が多い。

“デジカメ兼用タイプ”に多いパターンです。
Windows と Macintosh の両方に対応させる場合、一番ソフト開発にコストがかからない QuickTime 形式を使うことが多いのです。
この形式は、単にビデオを再生するだけなら、まったく問題ないのですが、S.T.A.R. などのソフトウェアで区間解析する場合、AVI に変換する必要があり、QuickTime Pro などを別途購入する必要が出てくる場合があります。
また、データ変換にも結構時間がかかります。

  • メモリカード内蔵型の場合、付属のメモリーが小さくて、別途大容量のものを買いなおす必要がある場合が多い。

正直、64MB とか付いていても意味がありません。せいぜい、動作確認に使用できるくらいです。

 

そこで、オススメですが、VICTOR 製の GZ-MC100 です。

利点は、

  • メモリーカード内蔵 (CF と SD のダブルスロット) で、データを取り込むときも、必要なカードだけ取り出すか、差し替えればよく、撮影は継続できる。(ライバルがいつ走っても大丈夫!)

  • MPEG で保存されたデータの入った CF カードや SD カードをパソコンに差し込むだけ。ファイルのコピーの必要もないので、取り込みの時間が  0 (ゼロ) 。

  • 4GB の CF カードが付属!それだけで 5 時間以上の録画が可能。

  • モデル末期なので、4万円くらいで (4GB のカード付きで!) 入手可能。

ってところです。

僕も、全日本 N2 の加藤センセも、このモデルを使っています。
ダブルスロットは↓こんな感じです。

左は、付属の 4 GB の CF カード (マイクロドライブ) です。

これは、かなりオススメです。

いかがでしょう?

 

(次回に続く…)

ヘタッピ  プロフィール:

インプレッサで本格的にジムカーナを始めるが、1ヶ月でトランスミッションを3回破壊し、シビック タイプ R への買い替えを決める。
翌 98年から JAF 戦を追いかけはじめ、3 年もかかってようやく 2000 年 JMRC近畿フレッシュマンシリーズで満点チャンピオンに。
2003年は JAF 近畿地方選手権 S1 クラスに参戦 (5戦のみ) し、SA1 クラス シリーズ 4 位。
2005 年 JAF 全日本ジムカーナ選手権 N2 クラス 年間シリーズポイント 9 位。