■ 全日本鈴鹿ラウンド 【謎は解けた】

結論から言うと、

結果は最悪。でも回復の兆しあり。

という感じ。

 ・・・

全日本鈴鹿、ホントにたくさんの人がお手伝いや応援に来ていただいたお陰で、走りに専念することができた。 (クラブ員のみんな、本当にありがとう!)
今回、ドライバーは、ホントになーんにもしなかった感じです。

今回から、ダンパーを KYB から Super OHLINS に変更して、直前に行われたタイヤテストで初めてコースを走行したのだけど、川村さんが僕の運転に合わせてくれたというだけあって、全然違和感が無い。
ホント、すごいわ。マジで。
タイム的には満足が行くものではなかったけど、まぁ悪くはない。正直、暑すぎて、タイヤがドロドロになっちゃって、サスペンションの動きがよく分からん、という感じ。このまま本番に臨む勇気がなかったので、木曜日の鈴鹿フリー走行の前に、ある程度のあたりをつけた番手に絞り込むことにした。

番手の絞込み作業は、川村さんのセッティング シートをベースに行って行った。
リアの動かし方を調整する際に、セッティング シートだと、「リアを動かしたい場合は、番手を 6 → 8 などに変更」とある。今回、駆動系と足のリフレッシュをしてくれた K's TECH の樫山さんも同じことを言っていた・・・んだが、何度やっても、

フロントを 6、リアを 5 と、リアを絞った方がリアを動かしやすい

という結果になる。
こりゃ、いよいよ運転がホントにダメになったか、とがっくり来て、電話で川村さんに「こんな結果が出るんだけど、僕の運転がおかしいんですかね?」と伺ったら、「関さんがそういう風に言ってくるだろうと予想してましたよ、一言一句まで!」といわれたときには、驚いた。一緒にいたウチのクラブ員の皿屋君も「みんなお見通しですね」とびっくりしてた。
「樫山君と相談して、関さんはリアを硬くして積極的に動かすタイプだから、リアの番手を上げたときにちゃんと動く足が良いね、という結論に達したのでそんな構成になってるんですよ」とのこと。
うーむ・・・つくづく凄い人だなぁ。

そこで、絞りこんだ番手で、木曜日鈴鹿を走行した。走行後のタイヤ温も、前後共、左右で温度差が3〜4度(左回りのコースなので右が高くなる)という、非常にいいバランス。 フロントだけ左右の温度差が広がるとか、リアだけそうなるとかよくあるのだけど、こうなるっていうのはタイヤがきちんと働いている証拠なんでしょうね。

 ・・・

さて、決勝だけど、完全1本目勝負となった。

1本目の路面温度は走行前で43℃、2本目は54℃と10℃以上上がり、2本目のタイムアップは望めなかった。事実、2本目は、ペナルティなしの中間計測では全員タイムダウンという非常に珍しい結果となった。それくらい“N2クラスの” 2本目のコンディションは悪かった。

1本目、中間計測までは、トップと比べても遜色ないタイムで通過するも、最終スラローム区間で、スピン → パイロンタッチ → リアからゴール(笑)をしてしまった。
この時点で、今年の鈴鹿は終わった。

 ・・・

良い成績を収めることができなかったことは残念だけど、帰り道に

「あ!」

っという感じで、今年の不調の原因に気づいた。
関越のテストまでの感覚を思い出した。
今となってはすっかり運転が変わってしまっているので、三井までに運転を“関越テストまでの状態”に戻して、このことが活かせるかどうかは分からないけど、謎は解けた、という感じ。
原因は非常に単純。なんでそんなこと気がつかなかったんだろう。つまり、

制動力の立ち上げ速度が気づかないうちに遅くなっていた

のだった。
そう思って、ビデオを見直してみると一目瞭然。
タイヤテストで、川村さんがそれとなく言ってくれていたのに (川村さん的には単刀直入だったと思うのだけど、こっちが鈍感なもので気づかなかった(苦笑)) わかってなかった。
制動力の立ち上げには絶対の自信があって、それが僕の運転の生命線だ、と思って関越テストまではいたのだけど、自信がなくなるにつれ、制動力の立ち上げまで“自信のなさげ”なものになっていたのだった。
ホント、自信をなくす、って怖い。

何とか、三井までに運転が戻れば良いのだけど・・・

(次回へ続く!)

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