■突っ込みすぎ?

初心者の方の助手席に乗らせてもらう機会が結構あるのですが、そのときに初心者のドライバーの方がよく言われるのが、「上手い人からは、いつも『突っ込みすぎ』って言われるんですよ」ということです。
本人としては、上手い人がそういうのだから、と抑えて走ってみたりするのですが、それだとタイムが全然出ず、ただ単に遅い走りになってしまう、と悩んでおられることが結構あります。

運転の技量、という面からも、このことは大変難しい側面があるのですが、運転の技量で悩む前に、1 点確認していただきたいことがあります。ひょっとして

車高は下げているけど、バンプラバーは純正のまま

ってことありませんか?

車高が下がっているにもかかわらず、バンプラバーは純正のままなので、1G (静止状態) でバンプラバーがもうちょっとで当たりそうなくらいになっている上、フロントスプリングは柔らかいもの (EK9 なら 16kg/mm 程度) を入れておられると、ブレーキングしたとたんバンプラバーに当たり、フロントがグリップを失って、ハンドルを切っても曲がらないという「バンプアンダー」になっていることが よくあります。

そういう方は、一度、ダンパー (ショックアブソーバー) のロッドにタイラップ (インシュロック) を巻いてやって、走ってみてください。
1回走ってみて、バンプラバーにタイラップが食い込んでいるようでしたら、バンプラバーを短く切るか、質の良いバンプラバー (レース車両が使用しているような SILASTO (ちょっと古い?(笑)) のようなもの) に変更する必要があります。(このテストのときには、あまり「どかーん」と縁石に乗り上げないように走ります。でないと、それだけでバンプしてしまうときがありますから。)

車高を落としているにもかかわらず、バンプラバーをそのまま使用している方、一度バンプラバーを少し短く切り落として走ってみてください。
きっと、随分走りやすくなることに気付かれると思いますよ。

ヘタッピ  プロフィール:

インプレッサで本格的にジムカーナを始めるが、1ヶ月でトランスミッションを3回破壊し、シビック タイプ R への買い替えを決める。
翌 98年から JAF 戦を追いかけはじめ、3 年もかかってようやく 2000 年 JMRC近畿フレッシュマンシリーズで満点チャンピオンに。
2003年は JAF 近畿地方選手権 S1 クラスに参戦 (5戦のみ) し、SA1 クラス シリーズ 4 位。
2005 年 JAF 全日本ジムカーナ選手権 N2 クラス 年間シリーズポイント 9 位。