■ アウト側の車幅感覚

先日、私の車のスポンサー様でもあるエフ・イー・ジー クラフトの河野さんにこう言われました。

「進入でも出口でも、イン側はぎりぎり攻めているのに、アウト側があまっている。まだまだ甘い。」

自分でも、シートポジションを下げてから、多少車幅の感覚が甘くなっているとは思っていましたが、さすがにすぐに指摘されました。

河野さんいわく、

「イン側に比べてアウト側の扱いが適当すぎる。アウト側の2cm をバカにしたらあかん。アウト側が 2cm 変わるだけで、進入角度も変われば、景色も変わる。鈴鹿の本コースでもそれだけで変わってくるんや。ジムカーナやったら、何をかいわんや。イン側しか考えてないようやったらあかん。」

「ジムカーナやったら、毎日乗ろうと思ったら、競技車両に乗れるやろ?それやったら、もっと車幅をぎりぎり使う練習をしたらええんや。たとえば、広めの駐車場に空き缶をジグザグに並べて立てて、ちょっとだけ当てて倒していく練習とか、『金のかからない』練習ができるはずや。」

確かにその通りだと思いました。
車幅の感覚というのは運転の基本で、それはどれだけ練習しても限界がない訳です。
それがセンチ単位で詰められるかミリ単位なのか、また100km/h でつめられるのか300km/h なのか、というだけの差なんですよね。
つまり、どれだけでも練習できるわけです。

で、実際にやろうと思ったのですが、空き缶を立てて倒していくと、起こすのが大変です。
また、簡単につぶれてしまうので、どんどん空き缶が減っていってしまいます。

そこで、こんな練習方法を編み出しました。

コーナーのアウト側に車がぎりぎり通れる幅で、空き缶を2つ置いて「ゲート」をつくり、そのゲートでコースを作って、ゲートの空き缶を倒さないように走る、というものです。

これなら、「ちゃんと」走りさえすれば、空き缶を起こしに降りなくても良いし、空き缶がつぶれてしまう心配もありません。

パイロンで練習するときは、ついつい、普通にパイロンを立てるものだから、イン側はかなり意識するのですが、アウト側はないがしろにしていることが多かったように思います。
こういった練習をすることで、アウト側の意識もつけるように、頑張っています。

まだまだですね!

(次回に続く…)

ヘタッピ  プロフィール:

インプレッサで本格的にジムカーナを始めるが、1ヶ月でトランスミッションを3回破壊し、シビック タイプ R への買い替えを決める。
翌 98年から JAF 戦を追いかけはじめ、3 年もかかってようやく 2000 年 JMRC近畿フレッシュマンシリーズで満点チャンピオンに。
2003年は JAF 近畿地方選手権 S1 クラスに参戦 (5戦のみ) し、SA1 クラス シリーズ 4 位。
2005 年 JAF 全日本ジムカーナ選手権 N2 クラス 年間シリーズポイント 9 位。