■ 2006 全日本選手権 第3戦 名阪ラウンド

第2戦の美祢がサーキットのマツダへの譲渡により中止になったので、今年の2戦目は“第3戦”となった。なんか変な感じ。
N2 クラスは今回も 27 台がエントリー。相変わらず高い人気。
人気車種が走行し、かつ、改造範囲が限られるため装着パーツの優劣が見やすいということもあって、マーケットへの影響力も大きく、スポンサー活動などもやりやすいという理由からだろうね。

今回は、地元ということもあり、十分にこなした事前テストでも好感触 (特にウェットでは) だったし、「これは行けるんとちゃう?」っていう感じでレースウィークを迎えた。金曜日のウェットのフリー走行でも、N2 勢トップタイムが出てたし (まぁ、ウェットなんて路面状況で秒単位でタイムが変わるから、あまりあてにならないけど)、なかなか期待が持てる展開。

 ■ 4月22日 土曜日: 公開プラクティス : 8位 (出走 27 台)、路面:Dry

公開練習は金曜日と打って変わってドライ。ここで、車両の弱点が露呈。今回の参加車両ではおそらくウチの車だけファイナルギアに 4.929 を使っており、上位陣の 4.4 と比べると1割以上ギアが低く、前半の各コーナーですべてリミッターが4〜5回当たるという最悪の状況。西尾さんからは「シフトアップ操作には、大体 0.3 秒かかる。その程度のリミッターなら、シフトアップせず当てたまま走るべき。」との指示をもらっているので、リミッター当てたまま走行。

その中でも後半は良いタイムで走りきりトップと僅差の 8 位。3位〜8位までは 0.15 秒差という超過密タイム。明日はウェットであれば、十分上位を狙える距離だ。

公開プラクティスの1本目はなんと途中まで DC5 が 1-2-3 を占めるという珍事が発生(失礼!)。阿久津アナからも「チーム新型が 1-2-3 というまれに見る事態」といわれる始末(笑)。でも、これは注目の展開だよね!車両ハンデでいつも苦戦しているからねぇ。
トップタイムは松本さん。048 G/S という硬めのコンパウンドを前半であせらず暖め、後半を脅威のタイムで走りきった。それほど高くない路温でなぜ G/S ?、と思ったが、その謎は日曜日に解けるのであった。

■ 4月23日 日曜日: 決勝1本目 : 3位 (出走 27 台)、路面:Partially wet

コースは、公開プラクティスとほとんど同じだけど、前半に小さい島周りが1箇所追加された。
小変更だけど、ウチのインテグラに取っては公開プラクティス以上に不利な状況。ドライなら、前半リミッターが当たる箇所が さらに1箇所増えるというース設定。 しかし、1本目は幸いにもハーフウェットだったため、加速が緩く、リミッターに当たる回数が少なく、ロスは最小に収められた。
トップは、黒岩君、2位に宍戸さん、3位が私という順。1コーナーと S 字で 二度ハーフスピンを喫しているわりには好感触。やっぱり、55S WT2 ソフト は凄い。スタートで全然ホイールスピンしないものね。
大本命の松本さんは、なんと 048 G/S というタイヤチョイス。1本目のハーフウェットではグリップするはずもなく下位に低迷しているが、この後、松本さんが正しかったことがわかることになる。
2本目、あまりドライにならないで〜

■ 4月24日 日曜日: 決勝2本目 : 13位 (出走 27 台)、路面:Dry

2本目は、完全なドライとなった。気温もどんどん上がる。
「やばい。このままやったら、(松本) ビンの作戦が当たってしまう」と某氏(笑)。
この路面では、ウチのファイナルギアとこのコースではかなりつらいと思われたが全力でアタック。やはり、前半区間で何度もレブリミッターに当たる。後で区間を計ったら、ファイナル 4.785 の上位車両と比較すると、スタートから1コーナーのブレーキ手前までで 0.27 秒も遅い。後半区間では、トップと遜色ないタイムを刻んだが、前半での遅れが響き、13位で終了。
やはり、速かったのは松本さん。タイヤチョイスもどんぴしゃなら、運転も松本さん独特の“車を止めない”走りもばっちりで完全優勝。2位は黒岩君。1本目下位に沈んでいたがばっちり入れてきた。
“チーム新型” では、飯島さんが 6 位に入賞。やっぱコンスタントに入れてきます。さすがです。
2位〜21位までがなんと1秒以内という超激戦のN2だったとはいえ、今回も地元でノーポイントという情けない結果となっちゃった。

今回も N2 はホントに激戦だった。1秒以内に20台が入るのは、どうやら記録らしい。
今回の順位にはもちろん満足していないし、「表彰台まで 0.6 秒」と言っても、このコースでの 0.6 秒は大きい。もちろん、ファイナルギアは選択ミスだったけど、コース設定ではこちらのほうが有利であった可能性もあり、選択に悔いは残ってない。

ファイナルギアの差もあるけど、ウェットでは速いがドライでは遅い、という状況は、今年に入ってからずっと続いている。きっと他の要素もあるんだろうなぁ。早く解明しないと。

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今回は、西尾さんのサービスなしで望んだのだけど、クラブ員みんなの協力で、走りに専念することができた。 車両の事前整備から車検、走行後車両の引き取り、洗車、タイヤ交換、パドック設営・・・、そういう作業がないだけで、こんなにも楽なのか、と改めて思ったよ。
本当にありがとう。
ただ、今回、それに報えなかったのがとっても残念。

次の SUGO では絶対に巻き返すぞ!!

(次回へ続く!)

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