LSD の利きとギアの入り

仕事がようやく (多少) 落ち着いてきた 。ここのところ、全然練習もセッティングができてない。次の北海道までは少し間があるけど、準備は早めにしておくに越したことない もんね。

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全日本を観戦に来ていただいた方など、ご存知の方もおられると思いますが、全日本ジムカーナ選手権 第2戦 名阪ラウンド直前に、西尾雄次郎氏率いるニシオガレージさんから技術面でのご協力をいただけることになり、今シーズンは万全の体制で参戦できることになった。
名阪ラウンドに観戦に来られて、うちのパドックに遊びに来られた方は、ご存知だと思うのだけど、 西尾さんは何度も全日本ラリーチャンピオンに輝いておられるのに、全然気取ったところがなくて、本当に驚くほど気さく 。
これから、車を作ったり、運転の練習をしたい、と思っておられる人は、一度ニシオガレージに行って見られることをお勧めしますよ。全然敷居が高いこともないし、西尾さんのインカー映像のいっぱい入った DVD (これがかなり格好良い) も置いてます。場所などは、ニシオガレージのホームページ (http://www.nishiogarage.com/) を見てください。

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名阪全日本の直前に、トランスミッション オイルを変更した。このオイルは非常に LSD がよく効くオイルで (厳密に言えば、LSD の利き始めのレスポンスが良い)、とても気に入っている。ただ、問題は、シフトアップ時にすばやく操作すると、「ガリッ」とギアを鳴かしてしまうこと。「サラサラ」のオイルは、こういう傾向があるらしいのだけど、この LSD の利きを味わってしまうと、どうしてもやっぱり使いたくなる。西尾さんも「LSD のメーカーのオイルもしくはメーカー指定のオイルは、どうしても安全マージンを大きく取っているので、LSD が利きにくい方向になりますね。その分、ギアも入りやすくなるんですが」と 、言っておられた。

結局、ギアの入りか、LSD の利きか、の二者択一なのねー、と思っていたのだが、ある日、西尾さんから

「ところで、関さん、クラッチディスクって何を使っておられます?」

と聞かれたので、使用している銘柄を伝えたところ、

「あ、きっと、それが原因ですわ。あれは材質はよいのですが、重いですわ。フライホイールがどれだけ軽くても、ギア側のディスクが重いといわゆる“クラッチの切れ”は悪くなりますから。ダンパースプリングのない、軽いディスクにしましょう。」

ということで、ATS のクラッチ ディスクを見つけてきてくれた。

それに替えたら ・・・ なんとあっさり解決しちゃいました。

これって、単なる無知??

(自分の無知を恥じつつ、次回、全日本 北海道ラウンドの報告に続く・・・)
 

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