パワークラスター オイル

先日、パワークラスター ジャパンの山本社長と来シーズンの活動内容についてお話しすることができ、引き続き来年もオイルのサポートを行っていただけることになった。僕のような“へっぽこ”ドライバーをこれだけ手厚くサポートしていただけるのは、本当にありがたいことです。
コーディネートしていただいた“たく爺”こと宮原氏には、本当に感謝です。

今年は、0W-30RS → 10W-50RS → 5W-50RS (“RS” は “Racing Spec” の略で、“フルエステル” のオイルであることを示している)  という順で、使わせていただいたのだけど、この順でどんどんフィールが良くなった (というか、「もう少し、こんな風な・・・」とリクエストを出させてもらって替えて行ったので、当然良くなっていくよね)。
「VTEC に 5W-50?!」という人もいると思うけど、これが結構良いんです。特に、僕のエンジンはセナルトの伊藤さんに組んでいただいたのだけど、そのクリアランスにぴったり合うみたい。それに、オイルを触ってもらったら分かると思うのだけど、とても高温側が 50 もあるとは思えない柔らかさ。乗った感じも低温特性が硬いオイル、という感じはまったくしない。“5W のオイル”という感じです。

山本社長: 「じゃあ、次は 15W-50RS 使ってみます?」
 
僕: 「いや、それはさすがに硬いんじゃないですか? 実際のところ、10W-50RS より 5W-50RS の方がフィールが良くなったわけですし、10W-50RS より硬くするのはどうかな、と思うのですが。」
 
山本社長: 「実は、10W-50RS より 5W-50RS の方が高温側の粘度の落ちが少ないんですよ。それを考えると、15W-50RS がお使いのエンジンのクリアランスに合う可能性もあるな、と思いましてね。」
 
僕: 「なるほど、そうなんですか。シーズンオフだし、じっくりテストさせていただきます。冬に 15W-50RS で良いようなら、夏場は間違いなく良いでしょうから。」
 
山本社長: 「ウチのオイルの特性上、15W-50RS と言っても、びっくりするほどフリクションが少ないですから。一度使ってみてください。」

トランスミッションオイルも、今年は BP X9118 を使っていたのだけど、パワークラスターさんでジムカーナに向いたオイルを作って (ブレンドして) いただけるということに。シーズンオフの間にブレンドを何通りか使わせていただいて、良いものができれば、それを来シーズン、サポート供給していただけることになった。

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トランスミッション オイルのテストは難しい〜。 まぁ、僕のように鈍感な人間は、どんなパーツのテストでも難しいけど、それ以外の部分でも難しい。
先月、福岡のモービルハウスさんから頼まれて、試作のトランスミッションオイルを 2 種類テストさせてもらったのだけど、8本走ったときぐらいから突然チャタリングが出始めたので、僕はてっきり熱の影響かと思っていたわけです。
で、もう一度、同じ試作品に入れ替えたら、熱をまったくかけていないにもかかわらず、チャタリングが出る。「どうして??」と思って、西尾さんに訊いたら、「LSD のプレートの中に入り込んでいるオイルが、完全に入れ替わるのには、結構時間がかかる」ため、すぐに新しいオイルのフィーリングになるわけではないそうなのだ。
その後、もう1種類のオイルに交換して、慎重に慣らしをしてからテストをしたのだけど、全然フィーリングが違う。「同じベースオイルです」と聞いていたのだけど、添加剤でこれだけ違うんや、とちょっと驚き。
オイルのテストレポートを提出して、テスト終了したのだけど、いい勉強になりました。

来週末は、HAL さんの練習会に顔を出すので、それまでに山本社長から頂いた “パワークラスター トランスミッションオイル 75W-90RS” に交換しておかなくちゃ。
今から、ちょっと楽しみです。

(次回に続く・・・)

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