■ 2006 年全日本開幕戦 関越ラウンド

いよいよ全日本が開幕したわけだけど、僕は困っていた。
何が困っていたかというと・・・

目が覚めない!

のだ。
同じような体験をした人は結構いるんじゃないかな、と思うんだけど。
要するに、“本番モード”に入らないんだよね。なんかボンヤリ走っちゃう。
そういうことない?
事前に行われたタイヤテストでは、ばっちり“目が覚めて”いたんだけど、どうもだめだ。

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今シーズンは、西原さんの車両をメンテナンスを担当される藤井エンジニアリングさんのご好意で、2台積みの積車を借りていただいて、西原さんの車両と一緒に運んでいただくことになった。
だが、問題が。藤井さんがずいぶん探していただいたのだけど、2台積みの積車が見つからない。
ディーゼル規制などの影響もあって、都市部のレンタカー会社は軒並み大型の積車は廃止したようだ。今回は残念ながら自走で行くことになった。

自走とはいえ、ほぼ全域高速道路で 500km 程度の行程なのでさほどのこともない。SUGO の片道 900km と比べたら楽なもんだ。それに今年は参戦数を多くする代わりに、木、金の練習会はパスして、土曜日からの参加にしているので、日程的にものんびり行ける。
金曜日の移動も午前中の雪を避けて (何せ長野道を通るので)、昼前に出発してのんびり移動。夜には現地到着。ホテルは近くのホテルマルイというところに宿泊。
僕はここのところ宿にはツイてる。今回もなかなか良かった。最初の印象はもうひとつ。畳敷きの 部屋は狭く見えるし、冷蔵庫も共同だし、なんだかなぁ、と思ったけど、これが結構快適。それに何より、ここのご主人がとても感じのいい人だった。最初は素泊まりにしようと思ったのだけど、結局途中から食事を食堂で取ることになった。長期滞在の人も多く、みんな友達って感じ。全日本終わって日曜もう一泊することになった日に、夕食後、他のお客さんと話をしてたら、あるお客さんが「新聞に載ってましたよ、これでしょう?」と地元の新聞をくれたりした。なんかとってもほのぼのしていい感じのところだった。今回の全日本 では、いろいろと嫌なこともあったけど、この宿はよかったなぁ。今度も関越なら、絶対ここに泊まろう。

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さて、土曜日の公開練習だけど、どうやら金曜日の練習会とほとんど同じコースだったらしい。
270度を含め数箇所のサイドターンが含められたコース。
やっぱり、金曜日から来るべきだったか、と思ったが、それを考えたらキリがないのでやめた。

1本目はしっかりミスコース(おいおい)。
なにを隠そう、ジムカーナ9年やってて、初めてのフルパイロンの競技会なのだ!ははは。
昼の慣熟歩行で津川さんから「アレだけ歩いても間違えるやつおるからなぁ(笑:ドンッ ← 肩を思いっきりたたかれる音) 」と言われ、がっくり。
しかし、問題はミスコースよりも“目が覚めない”ことだ (ミスコースも大問題だけどね)。
各コーナーには思いっきり突っ込んで、挙動も激し目にして、感覚を呼び覚まそうとするんだけど、どうにもだめ。
ボンヤリ走っちゃう。
2本目は、ミスコースじゃ車両の調子もわからないので、とりあえず完走できるよう気をつけて走った(笑)

結果は 9 位 (29台中)。
練習用のタイヤだったけど、ビデオ解析では 1箇所を除いてトップ勢と遜色ない (ガレージTT の稲木さんにビデオを撮ってもらいました。ありがとうございます。実は稲木さんがエントリーされているのを知らなかったんです。エントラントにもかかわらず、直前のクラスのビデオまで嫌な顔ひとつせずとっていただき感謝です)。
じゃあ、どこが遅かったか。
みんなサイドターンだと思うでしょう?(笑)
実は違うんですよ。
サイドターン セクションは結構速かった。遅かったのは外周の2速コーナー。これまでもっとも得意だったところが遅い。大体、今回僕の車はギア比が低いのに3速に入るタイミングが他の車両と変わらない・・・
結局、目が覚めていないから、どうしても大き目の操作になってしまう (アンダーステアが怖いから大き目の挙動をあらかじめ出してしまおうとするんだよね)。
目が覚めてないと (モードに入っていないと)、視界も狭い狭い。ホントに顔を向けているほうだけに数度くらい?の視野しかない感じ。
結局、修正操作が増えて、ロングコーナーでは全然前に進まないことになる。
むむむ・・・
これだけは、目が覚めないことにはどうしようもない。不安を残しつつ、決勝を迎えることになった。

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決勝当日。
おーい! コースが全然違うじゃないか!!その上、コース内のパイロンはたった 7 本! オフィシャルケチったな・・・
こんなんなら、土曜日に1万円も払って、公開練習に参加するんじゃなかったよ。
それにしてもモードに入らない。目が覚めないのだ。
1本目、またまたミスコース!(恥)
昼間の慣熟歩行のときに、向こうから津川さんがニヤニヤ笑いながら近づいてくる。「あー、また突っ込まれるぞ」と思ったら、握手のポーズ???
「俺もやったよ(笑)」だって。
なんや、仲間やんっ!(笑)

結局、2本目も目が覚めないまま、ぬるーい走りで 12位 (29台中)。

西原さんは SA3 クラス優勝。良かった良かった。うんうん。
津川さんは 2本目を手堅く決めて N4 クラス 3位表彰台。終了後「おめでとうございます、でいいんですよね?」って言ったら、 にやっと笑って指先出して「指だけで握手、くらいのおめでとうかな」と言っていた。「まぁ、息災っていったところ」って感じでしょうか。とりあえず「おめでとうございます。」

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そんなこんなで、関越は終了したのだけど、問題はまだ目が覚めてないこと。
こないだの名阪テストでも全然目が覚めなかったよ。
雪の中、3部山のタイヤで限界のブレーキングをして覚醒をはかったのだけどダメ・・・
うーん・・・困った。

(困りつつ、次回につづく・・・)

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